藤棚が色づき始める頃になると思い出します。またこの季節が来たんだね。 賑やかな花も好きだったけれど、それより冠のように景色を飾る藤のほうが、あなたは好きでした。 ずっと見守っている、とさよならの代わりをあなたが最期に言ってからも時は進みます…
一年にたった一度、二度と来ない秋が始まる。ここでしか生まれない季節。一期一会。大切にしたい。 水曜日の朝。黒猫のカーテンを開ける。窓の外。 仰ぐ灰色の空。小雨降る。しとしと、と。水たまりがちらほら目に映る。 制服に着替えた。朝ごはんを食べた。…
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